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帯 解 寺
住所 奈良市今市町734
宗派 華厳宗
拝観 通常400円 特別拝観時 500円 ※春と秋 重文・地蔵菩薩
駐車場 無料
ご朱印 あり
ランク ★★(1.5)(5段階)
🔴日本最古の安産祈願寺である帯解寺は、天安2年(858)文徳天皇の皇后が、当時
霊松庵と呼ばれていた当寺で、安産祈願をし無事 清和天皇が誕生したことにより
文徳天皇が、地蔵堂を建立し名を帯解寺としました。 この事により安産祈願で
名声を得て栄えました。江戸期には、徳川秀忠の正室で「お江の方」が後の家光公
が誕生するなど、皇室及び徳川家からも厚い庇護をうけました。
最近では、秋篠宮・紀子妃殿下や皇后・雅子殿下も祈願し今に至ります。
境内は狭いのですが、今でも多くの方が安産祈願に訪れています。
◆本尊の地蔵菩薩は、別名 子安地蔵とかお腹の部分がふっくらし、腹帯をしている
所から(腹帯地蔵)と呼ばれ、多くの方が祈願に参拝されています。
春と秋の特別拝観の折、この本尊と共に寺宝も公開されます。
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京都
拝観 1,000円(下醍醐境内・三宝院)霊宝館500円※特別公開500円
駐車場 時間にもよるが醍醐寺経営ではない方が安くつく場合がある。 有料
ご朱印 あり
ランク ★★★★(4.5)(5段階)
🔴醍醐寺は、貞観16年(874)空海の孫弟子にあたる聖空が笠取山頂上に、伽藍を
造営したのが始まりで、後「醍醐山」と名付けました。
多くの修験者の霊場として栄え、後に醍醐天皇の祈願寺となり、手厚い庇護を受けた
応仁の乱などで荒廃したが、太閤秀吉の花見が決まると三宝院などが整備されその子
秀頼により伽藍整備が行われた。
醍醐寺は、上と下があるが今回は、下醍醐と三宝院を紹介したい。一度上醍醐に
行きましたが、肥満の私には壁が厚く写真を撮る余裕もないくらいの登山です。
西大門 豊臣秀頼が慶長10年再建
仁王像阿形(重文)ユーモラスな表情が特徴
仁王像吽形(重文)長承3年(1134)仏師 勢増・仁増作
金堂(国宝)
🔴平安後期の建物ですが、鎌倉期・安土桃山期に改築が行われています。関白秀吉が
紀州から移築を命じ、その子秀頼が慶長5年(1600)完成させた。
金堂内部 本尊薬師如来坐像・両脇侍(重文)
五重塔(国宝)
🔴五重塔は、醍醐天皇の冥福を祈るために、第一皇子・朱雀天皇から第二皇子・
村上天皇までかかり天暦5年(951)に完成した、京都府下最古の建造物です。
初層内部の壁画は、日本密教絵画の源流と言われています。
🔴伽藍内には、清瀧宮本殿(重文)をはじめ不動堂・真如三昧堂・観音堂(西国札所)
他多くの建物があり、食事や休憩もできます。それと霊宝館は見逃さないように
上醍醐・薬師堂本尊 薬師如来三尊(国宝)や上醍醐・五大堂の五大明王(重文)を
はじめ国宝・重文だけで7万5千点もの宝物の一部を、春と秋に特別公開しています
本館・平成館・仏像館がありますので時間に余裕をもって見学してください。
薬師如来三尊(国宝)霊宝館
不動明王像(重文)※霊宝館
三宝院
🔴三宝院は、永久3年(1115)に勝覚僧正により建立。その後応仁の乱などで荒廃
するも関白秀吉の「醍醐の花見」を契機に、秀吉・秀頼親子の援助により再興し
ました。庭園なども秀吉の設計によるものとされ天下の名石「藤戸石」が配置され
秀吉の力の入れようがわかる。
三宝院・唐門(国宝)
🔴慶長4年(1599)勅使門として建立。平成22年に修復された。
表書院(国宝)と純浄観(重文)
玄関・葵の間・秋草の間・勅使の間・奥宸殿・本堂すべて(重文)に指定されています、今回特別拝観で本堂まで全て拝観しました。
本堂安置 快慶作 弥勒仏坐像(重文)
🔴醍醐寺は、見どころ満載のお寺です。季節を通して参拝出来ますが、春と秋の
特別公開時に訪れたい所です、因みに私は5回目です。
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京都
勝林院
宗派 天台宗
拝観 300円
ご朱印 不明
駐車場 有料
ランク ★(1.5)(5段階)
🔴勝林院は、長和2年(1013)寂源により、法儀声明念仏三昧の根本道場として建立
されました。その後来迎院が創建されると、2つの本堂を中心に「魚山声明」
「天台声明」の教義の場として、魚山大原寺と呼ばれました。
声明とは、お経に節をつけて歌うもので、その後各宗派とも声明を取り入れました。
また「大原問答」の場としても勝林院は有名です。その中でも、顕真らが法然に
12の難問を投げかけ、それをことごとく(念仏により極楽浄土へ往生できる)を
答えそれを聞いていた重源が、この時法然を師事したのは有名です。
🔴本堂と本尊阿弥陀如来坐像
本堂も本尊も度重なる火事で何度も修復されていますが、平安期の様子を醸し出し
左右にある問答台を挟んで、論議がなされた当時を想像させてくれます。
実光院(塔頭)
宗派 天台宗
拝観 500円
ランク ★★(2.0)(5段階)
🔴実光院は、応永年間(1394~1428)に宗信法印により復興された寺院ですが
元々、現在の大原陵(後鳥羽天皇・順徳天皇)が旧地であったが、大正8年に
当時の宮内省の命令により、無住であった理覚院・普賢院の寺地に移転した。
契心園・旧普賢院庭園(池泉鑑賞式・江戸後期)
旧理覚院庭園(池泉回遊式)
🔴実光院は、庭園鑑賞が魅力です。四季の花々や桜の老木はお勧めです。また声明に
使われる楽器が実演出来るのもお忘れなく。
宝泉院(塔頭)
宗派 天台宗
拝観 800円(菓子・抹茶付)
ランク ★★(2.2)(5段階)
🔴宝泉院は、しばらく断絶していた了性房(1235年創建)を元亀年間(1477~1559)
幸淵が再興しました。書院の血天井(伏見城で自刃した鳥居元忠の兵士)達を供養
するためのもの。また庭園は、額縁庭園と呼ばれる盤桓園と鶴亀庭園(江戸中期)
宝楽園(仏神岩組雲海流水回遊花庭・平成時代)があります。
*1:ここに脚注を書きます
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京都
宗派 天台宗
拝観 無料
駐車場 無料
ご朱印 あり
ランク ★(1.5)(5段階)
🔴赤山禅院は、神仏習合の形が残る珍しい所です。本尊は、赤山大明神(泰山府君)で
陰陽道の祖神で所謂道教の神です、天台座主の円仁の遺命により創建されたと伝え
平安京の表鬼門の守護の神として古来より多くの信仰を集めました。
特に千日回峰行の舞台としても有名で、比叡山から雲母坂を100日登降する
「赤山苦行」が千日回峰行の一つとなっています。非常に厳しい荒行の千日回峰は
満行するのも難しいのです。それを達成した者が大阿闍梨となり赤山禅院の住職と
なります。
🔴赤山禅院は、紅葉の頃が人気で臨時駐車場(無料)もできる程で穴場スポット
です。近くに雲母漬が名物で売っています、小茄子を甘味噌で漬けたものです
お土産に是非おすすめです。¥850円