満天太朗の寺院探訪とコラム

寺院探訪大好きなおっさんです。近畿の寺院や史跡を中心に紹介します。

西 大 寺

住所 奈良市西大寺芝町1-1-5

宗派 真言律宗総本山

拝観 本堂 400円 四王堂 300円 

   愛染堂 1/15~2/4・10/25~11/15 300円 

   聚宝館 1/15~2/4・4/1~5/31・10/25~11/5 300円

   共通券 4ケ所 1,000円 聚宝館を除く 800円

駐車場 500円 専用駐車場

ご朱印 あり

ランク ★★★(3.5)

🔴今回は、愛染堂と聚宝館を合わせた共通券¥1,000円で拝観しました。

 西大寺は、天平神護元年(765)孝謙天皇の勅願により創建されました。

 「金光明最勝王経」に基づき、南都七大寺の一つに数えられるまで発展しました

 鎌倉時代時に、僧 叡尊興正菩薩)が復興するまで荒れ果てていました。

 叡尊は、社会福祉事業にも力を尽くし、戒律などを重んじる名僧です、

 晩年まで西大寺復興に携わりました。西大寺は、その後も兵火などで被害を受け

 現在の堂塔は江戸期の建物です、境内は10000坪ですが当時はその27倍あり

 大寺院の様子をうかがえます。

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正面は愛染堂・右が本堂(重文)・左が東塔跡

🔴西大寺の境内には東塔跡が残っています、大寺院だった面影で少し寂しい感じが

 します。さて本堂(重文)から拝観します、本堂内には多くの仏像を見る事が

 できます。まず本尊 釈迦如来立像(重文)(鎌倉時代です、清凉寺の像を

 模写したもので叡尊の釈迦信仰が伺えます。左手に文殊菩薩騎獅像及び四侍者

 重文)(鎌倉時代右手に丈六佛の弥勒如来坐像(鎌倉時代)他が安置され

 ています。続いて愛染堂へ向かいます、期間限定ですので時期を選びます。

 堂内には、秘伝・愛染明王坐像(重文)黒漆彩色華形大壇(重文)(鎌倉時代

 そして興正菩薩坐像(国宝)(鎌倉時代)を見る事ができます。

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🔴四王堂(観音堂)へ、堂内は薄暗いですが客仏本尊の十一面観音立像(重文

 平安時代は圧巻です。6mの巨象で、1145年に京都白川二条の鳥羽天皇

 勅願寺であった十一面堂院の本尊が60年放置してあったものを叡尊が客仏として

 安置しました。四王堂には四天王像(重文)(室町時代も安置されています。

 銅像3体木造1体です、見どころは邪鬼です。奈良時代創建時のものでユーモラスな

 表情で必見です!最後に聚宝館へ国宝・重文などの寺宝の一部が展示されています

 西大寺は普段から観光客も少ないのでじっくり参拝できる穴場です。

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パンフレットと共通券