満天太朗の寺院探訪とコラム

寺院探訪大好きなおっさんです。近畿の寺院や史跡を中心に紹介します。

奈良のお寺巡り 大安寺

奈良県寺院探訪

大 安 寺

住所 奈良県奈良市大安寺2-18-1

宗派 高野山真言宗

拝観 400円 ※特別拝観 春と秋に公開 馬頭観音・十一面観音 500円

駐車場 無料(専用駐車場)

ご朱印 あり

ランク ★★2.7)(5段階)

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国史・大安寺東塔跡周辺

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大安寺・旧伽藍図 

近くCGで伽藍復活を近く見る事が出来ます。

🔴南都七大寺の一つ大安寺は、歴史も古く天皇家ともかかわりが深い寺院です。

 聖徳太子が建てた「熊凝精舎」が官寺となり、舒明天皇11年(639)に

 百済大寺桜井市・磐余)が建立され、藤原京遷都に伴い天武天皇2年(673)に

 高市大寺となりその後大官大寺となる。(あくまで伝承)未完成で焼失。平城京

 遷都になり、寺名も大安寺になり霊亀2年(716)建立が始まったといいます。

 国の筆頭寺院で、887人の学僧を擁し、仏教教育の一大拠点でもありました。

 伽藍に至っても東西七重塔など寺地は15町(約24万㎡)と広大でしたが

 平安時代には落雷による火災など東塔を除く主要伽藍は焼失、寛治4年(1116)

 には再建されるも、その後衰退や地震などで全てを失います。大安寺は明治に再建

 されるまで観音堂のみが残る状態でした、天平仏など数点が残り当時を偲ばせます。

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本尊・十一面観音立像(重文奈良時代

秘仏である本尊の公開は、10/1~11/30

馬頭観音は、3/1~3/31まで その他の天平仏は通常拝観できます。

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不空羂索観音立像(重文奈良時代

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楊柳観音立像(重文奈良時代

聖観音・四天王(重文奈良時代も見学できます。

【大安寺を訪ねて】

奈良大安寺を参拝するのは三度目だが、無性に天平仏に会いたくなるのです。素朴でありながら迫力があり個性的です。補修はされていますが語りかけるような仏像は創建当時何処に安置されていたのか、客仏なのかは謎ですがかっての大寺院の名残と言うより地に足のついた仏様です。