奈良のお寺巡り 不退寺
奈良県寺院探訪
金龍山 不退寺
宗派 真言律宗
拝観 500円 ※特別拝観も同じ ◎本尊は春と秋に公開
駐車場 無料 5台
ご朱印 あり
ランク ★★(2.5)(5段階)
本堂(重文)南北朝時代
🔴不退寺は正式には、不退転法輪寺といい平城天皇の旧居(萱御所)に子の阿保親王と
孫の在原業平が暮らした地です。承和14年(847)に在原業平が父の菩提を弔う為
建立したと言う。出土品などからも史実であろう、業平といえば歌人で小倉百人一首
「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは」などで有名です
また恋多き人でも有名です。不退寺ですが、養和元年(1181)の平重衡の南都焼討で
諸堂が焼失し、その後西大寺の叡尊が再興しました。江戸初期までは七堂伽藍は健在
でしたが、その後荒廃し無住職の寺になりました。ようやく昭和5年(1930)に修理
され現在に至るも窮状は続いています。
塔婆(重文)鎌倉時代 ※上層は明治期に破損
五大明王像(重文)平安後期~鎌倉後期
●その他の主な寺宝
南門(重文)正和6年(1317)
【不退寺を訪ねて】
不退寺は、ひなびた感じか好きな奈良の寺です。最初に参拝したのは40年も前になりますが、今も同じ印象があります。季節の花々や年老いた住職などもいいですねしかし寺の管理には苦労されてるようで、後継者もいないのではないでしょうか。
本堂に安置されている仏像がメインですが、狭いですが親しみのある雰囲気が心を和ませてくれます。