満天太朗の寺院探訪とコラム

寺院探訪大好きなおっさんです。近畿の寺院や史跡を中心に紹介します。

大阪府お寺巡り 観心寺 秘仏開帳

大阪府寺院探訪 国史

檜尾山 観 心 寺

住所 大阪府河内長野市寺元475

宗派 高野山真言宗遺跡本山

拝観 300円 ※4/17・18 秘仏開帳 1,000円

駐車場 無料

ランク ★★★★(4.2)(5段階)

観心寺 開山堂

🔴観心寺は、大宝元年(701)に役小角が修行場として草創し雲心寺と名付けた。

 大同3年(808)弘法大師空海が当地を訪れ北斗七星を観請したという。

 弘仁6年(815)に空海は、弟子の実恵に託し、実質的に実恵が開山し観心寺

 名を改めた。

 観心寺は、楠木家の菩提寺で、楠木正成も幼少の頃、中院にて勉学や修行をした。

 建武元年(1334)頃、後醍醐天皇より勅が出され、正成は金堂の外陣の造営に

 奉行として勤め、境内にある建掛塔(当初三重塔の予定)の建立に取り掛かった。

 湊川の戦で戦死したため、塔の建立は中断し現在の姿になっています。正成の首は

 足利尊氏観心寺に届け、首塚となって残っています。その後織田信長に寺領を

 没収され窮地になるも、豊臣氏の助力を得て法灯を守った。最盛期には50余りの

 塔頭を要していたが、江戸期には12坊になり、明治の廃仏毀釈で全て失った。

 しかしながら、現在でも多くの寺宝を残し、この地を代表する寺院です。

金堂(国宝室町時代初期

本堂秘仏本尊如意輪観音座像(国宝平安時代 

本堂秘仏不動明王坐像・愛染明王坐像(重文室町時代

恩賜講堂(重文京都御苑内より移築 

建掛塔(重文室町時代

訶梨帝母天堂(重文室町時代

●霊宝館の寺宝

金銅仏・観音菩薩像 他3軀(重文白鳳時代

十一面観音立像(重文平安時代

●試作如意輪観音座像(重文平安時代

地蔵菩薩立像(重文平安時代

●四天王像(重文平安時代

厨子愛染明王重文室町時代

厨子入聖僧坐像(重文平安時代

●塔内四仏4軀(重文平安時代

聖観音像6軀(重文平安時代 

●鉄灯籠(重文鎌倉時代 他 美術品(重文)6点

観心寺縁起資材帳(国宝平安時代

観心寺を訪ねて】

毎年4月17日18日は、観心寺如意輪観音座像(国宝)の御開帳が行われる。

行列が出来て、2時間待ちも珍しくないのですが、午後2時以降は割と空きます。

堂内に入り遠くから鑑賞ご拝顔することになるので、望遠鏡持参がおすすめです。

また人数が多いので、ゆっくり観る事も憚られるので、お坊さんのお話し中に鑑賞

するのが一番です。たまに無神経な人が時間をかけ渋滞させるのであせります。

御開帳以外にも見るべき物が多いので時間に余裕を持ちたいですね。