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京都
曼殊院 門跡
宗派 天台宗
拝観 600円
駐車場 無料
ご朱印 あり
ランク ★★★(2.8)(5段階)
🔴門跡寺院である曼殊院は、伝教大師の創建に始まり、比叡山西塔北谷にあって東尾坊
と称していました。その後北山・洛中と移り、明暦2年(1656)現在地に移転する。
庭園(国・史跡名勝)
🔴庭園は、小堀遠州好みの枯山水で広く壮大で門跡寺院の格式を誇ります。
大書院(重文)は、桂離宮との類似点が多い数寄屋風書院の名建築として有名です。
また小書院には、八窓軒茶室が追加料金を払えば見学できます。
廊下に展示してある、幽霊の掛け軸は持ち主を度々変えて曼殊院にたどり着いた
逸話が残っていて恐怖スポットになっています。
🔴寺宝として
絹本著色不動明王(黄不動)(国宝)
古今和歌集1巻(国宝)
その他数多くの寺宝が存在しています、現皇室の方々が訪れる格式高い門跡寺院の
雰囲気を楽しんでほしいと思います。おすすめです。
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京都岩倉
実 相 院
宗派 天台宗単立
拝観 500円
駐車場 無料 門前にあります。
ご朱印 あり
ランク ★★(2.8)(5段階)
🔴元門跡寺院の実相院は、寛喜元年(1229)静基僧正により開基され、当初は北区
紫野にありましたが、文明6年(1474)に現在地に移りました。室町末期までに
兵火により殆どの堂舎をなくしました。
江戸時代に入り、足利義昭の孫である義尊が門主となり、皇室との関係も深くなり
御所などから本堂など移築され現在に至ります。かの岩倉具視も一時ここに住み
当時の密談の記録も残っています。
池泉鑑賞式庭園(堂内よりの床紅葉が有名です)
枯山水・こころの庭(市民参加で造園された現在的庭園)
🔴実相院を訪れるのは二回目で、今回は春・前回は秋に拝観しました。おおきな門構え
の元門跡寺院らしい佇まいのお寺です。京都にあって観光客も少なく満喫できる場所
です。室内は撮影禁止なので「床もみじ」は載せれませんが絵になるのは間違いなし
庭園や調度品などを観ながらじっくり鑑賞する事が出来ます。
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長 岳 寺
宗派 高野山真言宗
拝観 400円 ※特別拝観 10/23~11/30(極楽地獄絵)
駐車場 無料
ご朱印 あり
ランク ★★★(3.0)(五段階)
🔴長岳寺は、山の辺の道の途中にあり、崇神天皇陵や黒塚古墳などが近くにあり
雰囲気のある寺院です。大門より鐘楼門までの道のりは、かって点在した48の
塔頭跡がはるか昔を感じさせる。
天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師空海が大神神社の神宮寺として
創建した古刹です。
鐘楼門(重文)平安時代
🔴見どころとしては、まず鐘楼門で最古の事例で貴重です。そして唯一残った塔頭の
地蔵院(重文)です、庫裏と本堂が重要文化財に指定されています、特に庫裏の
台所も見逃さないようにしてください。地蔵院の本堂の仏像は千手観音です、前面の
小さな庭園もなかなかです。次に本堂です、本尊の阿弥陀三尊(重文)の他 多聞天
増長天(重文)や寺宝が展示されています。ここでは、極楽地獄絵(狩野山楽筆)が
展示されます。この極楽地獄絵は、絵解きとして参拝者に勧善懲悪の教えを説き
先祖供養や中陰・逮夜・年忌の意義を説いたもので、全8幅(安土桃山時代製作)
からなり秋の特別公開時には、住職自ら絵解きが行われます、紅葉時期と相まっての
メインイベントです。他にも石造物や庭園、境内飛地に五智堂(傘堂)(重文)など
見どころは多いです。
地蔵院本尊
🔴最後に、本堂の血天井についてですが見逃しがちに注意してください。松永弾正に
攻め落とされた、龍王山城の十市遠忠の部下達がここで力尽き息絶えたので供養
として残したものと考えられています。
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聖 林 寺
宗派 真言宗室生寺派
拝観 400円
駐車場 無料
ご朱印 あり
ランク ★★★(3.5)(5段階)
🔴聖林寺は、和銅5年(712)に多武峰妙楽寺(現・談山神社)の別院として
藤原鎌足の子 定慧が創建したと伝えられています。
幾度かの火災により衰退していましたが、江戸時代に大神神社の神宮寺である平等寺
の建物を移築して再興しました。天台宗でしたが改宗して今に至ります。
明治の廃仏毀釈の折に、大神神社の神宮寺・大御輪寺の本尊であった十一面観音を
移管しました。
木心乾漆 十一面観音立像(国宝)(奈良時代)
🔴聖林寺の見所は、十一面観音立像です。評価は人にもよりますが、素晴らしい仏様
です。スタイルは勿論ですが、顔の表情が凄みがあって、生きてるような目線で
圧倒してきます。フェノロサが秘仏の禁を解き、状態がいいのです。
f 収蔵庫が新しくなるので十一面観音立像の見方も変わるかもしれ
ないですが、狭い空間に一人でいると怖いくらいです。聖林寺の本尊は子安延命地蔵
という石造でユーモラスな表情が特徴です。寺宝もあり、曼荼羅を多く所蔵していま
す、曼荼羅展の時は、拝観料が500円になります。11/1~11/30の期間
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宗派 華厳宗別格本山
拝観 700円 抹茶菓子付き ※金閣浮御堂拝観 700円 共通券¥1,200円
駐車場 500円
ご朱印 あり
ランク ★★(2.5)
🔴日本三大文殊の一つ安倍文殊院は、古代史族の安倍氏の氏寺です。境内には、文殊院
西古墳 推定(7世紀後半)がありおそらく安倍倉梯麻呂の墓ではないかといわれてい
ます。この寺は、大化元年(645)安倍倉梯麻呂が創建しましたが平安末期多武峰の
僧兵により焼失、鎌倉時代に現在地(300m東)に移り再興した。しかしまたもや
松永秀久の兵火により灰燼に帰した。寛文5年(1665)ようやく本堂が再建され現在
に至ります。
金閣浮御堂(寺宝を展示しています)
※別途700円の拝観料が必要です。おススメはいたしませんが・・・・・本堂拝観の
折に住職から事情を聴くとなるほどなと思う一面もあります。檀家のない寺で祈祷と
拝観料などでやりくりをしているとの事です。正直です。
🔴渡海文殊群像ともいい総高7mと、現存する文殊菩薩としては最大です。快慶独特の
美しく端正な顔立ちです、脇侍4軀も国宝です、善財童子・最勝老人像(維摩居士)
仏陀波利三蔵像(須菩薩)・優填王像も優れた名作です。また文殊菩薩胎内から
「仏頂尊勝陀羅尼経」(国宝)も発見されました。
陰陽の安倍晴明や歌人の阿倍仲麻呂もこの地の出身です、歴史を感じながら文殊院を
散策するのも一興ですね。
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橘寺と明日香の石造物
宗派 天台宗
拝観 350円 ※春と秋に寺宝公開
駐車場 無料
ご朱印 あり
ランク ★★(2.5)
🔴橘寺の沿革は不明な部分が多く、伝説では聖徳太子誕生の地とあります。
天武天皇9年(680)日本書紀に初見がみられます。7世紀後半には存在し
川原寺と対をなす尼寺であった。永正3年(1506)の兵火により伽藍は焼失
元治元年(1864)本堂{太子堂}が再建され以降現在の様子を取り戻す。
新西国札所でもあり境内には四季折々の花が咲きます。寺宝も多く残り、
春と秋に公開されます。また境内片隅に「二面石」があります。飛鳥時代の
石造物です、是非ご覧ください。
二面石 善と悪を表してるとか?
橘寺境内の様子、右は修理中の観音堂。
亀石
酒船石
亀型石造物(ここは、300円必要です)
🔴明日香村近辺には多くの石造物があります。益田の岩船・猿石・須弥山石・鬼の雪隠
など他にもありますが使用方法は謎とされています、おおよその推理はできます。
益田の岩船や鬼の雪隠などは古墳の石室跡、須弥山石などは庭園の噴水施設、猿石
・亀石などは境界のオブジェクト、亀形石造物や酒船石なども庭園の施設ではないか
と推理できます。古代のロマンは誰でも自説を展開できるのが楽しいのです。
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飛鳥寺(安居院)
宗派 真言宗豊山派
拝観 400円
駐車場 無料 ※隣の駐車場は有料なので注意する事。
ご朱印 あり
ランク ★★★(3.0)
🔴飛鳥寺は、崇峻天皇元年(588)蘇我馬子が発願し推古天皇4年(596)に建立され法興寺・元興寺・飛鳥寺ともいい、日本最初の本格的寺院です。創建当時は、一塔三金堂を中心に伽藍配備でした。しかし仁和3年(887)と建久7年(1196)の火災で焼失し荒廃していました、江戸期に本堂が再建され現在に至ります。
🔴飛鳥寺といえば飛鳥大仏です。本尊飛鳥大仏(釈迦如来坐像)(重文)は、推古天皇17年(609)鞍作鳥(止利仏師)によって造られた日本最初の仏像。火災などで補修されてるとはいえ、最新の研究では頭部はほぼ当時の物ですから1400年の月日を経て微笑みかける姿はある意味奇跡です。しかも写真撮影OKなのです、寺宝も展示されています。新西国札所でもあり明日香村の代表寺院だと思います。
釈迦如来坐像(重文)