満天太朗の寺院探訪とコラム

寺院探訪大好きなおっさんです。近畿の寺院や史跡を中心に紹介します。

東大寺

戒壇院 千手堂 特別拝観

拝観 600円 ※後2年間は公開

ご朱印 あり

ランク ★★★(3.5)

🔴千手堂は、戒壇院の左側にあります、鎌倉後期 東大寺大勧進に任じられた

 圓照上人が新造したもの。堂内には、秘仏 本尊 千手観音立像・四天王像

 黒漆厨子(重文)(鎌倉時代愛染明王像(重文)(鎌倉時代)鑑真和上像

 (重文)(江戸時代)が安置してます。

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秘仏 本尊 千手観音立像他 

兵庫県

浄 土  寺

住所 兵庫県小野市浄谷町2094(きよたにちょう)

宗派 高野山真言宗

拝観 浄土堂 500円

駐車場 無料

ご朱印 あり ※塔頭2ケ所でもいただけます。

ランク ★★★★(4.0)

🔴浄土寺は、健久5年(1194)俊乗房重源が東大寺大仏再興の為、全国七か所に東大寺

 別所を設け再興の基盤をつくった。その一つ 播磨別所が浄土寺です。この地は

 大部荘といい東大寺領で平安時代からある広渡寺を移転改修して今に至ります。

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浄土堂(国宝

東大寺南大門同じ天竺様(大仏様)の建築でこの2例のみ残っている貴重な建造物です

内部には、阿弥陀如来三尊(国宝)快慶作を安置しています。

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阿弥陀如来三尊像(国宝

重源上人と関係が深い快慶の作。本尊阿弥陀如来立像5m30 両脇侍3m70

総高7m50と巨大な作品です。夕日を西日より取り入れご来迎の風景を演出した

姿は極楽浄土を連想させる。

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薬師堂(重文)永正14年(1517)

 

東 大 寺

住所 奈良県奈良市司町406-1

宗派 華厳宗大本山

拝観 大仏殿・東大寺ミュージアム・法華堂・戒壇院 各600円

特別拝観 俊乗堂 7/5・12/16 600円

     勧進所八幡殿・公慶堂・阿弥陀堂 10/5 600円

     千手堂秘仏公開 2020~2023年迄 600円

     開山堂・法華堂秘仏公開 12/16 各600円

     本坊 5/2 無料 2021年は4/8 HP要確認

     知足院 7/24 法要後のわずかな時間 無料

駐車場 近くの有料駐車場・平均2,000円

ご朱印 あり 各堂をチェック

ランク ★★★★★(5.0 満点)

🔴東大寺は、聖武天皇が天下総国分寺として天平13年(741)に創建した。良弁上人

 開山で、金光明四天王護国之寺という。東大寺造営は、国家をあげて7年の歳月で

 完成した。平重衡の焼き討ちや、鎌倉時代の復興後・松永氏の兵火などでほとんどの

 堂塔は消滅し、江戸期に再興されるも以前の様子は取り戻せなかった。しかしながら

 現在も日本を代表する寺院であり巨刹の名にふさわしい様相である。

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南大門(国宝鎌倉時代 正治元年(1199)

東大寺の総門で、天竺様の珍しい遺構です。左右に金剛力士立像(国宝運慶・快慶の

合作で8.4Mあります。北側には石像獅子1双(重文)が安置されています。  

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金堂(大仏殿)(国宝

江戸時代の再建で、当時の3分2で形も違いますが世界最大級の木造建築です。

本尊・毘蘆舎那仏 両脇侍に如意輪観音虚空蔵菩薩を安置しています。施工は

宝永5年(1708)鎌倉復興期の天竺様の手法を用いている。

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毘蘆舎那仏坐像(国宝

天平期~江戸期までの継ぎ足しだが「奈良の大仏さん」と庶民からも慕われている

東大寺の顔です。高さ15メートル重さ452トン。

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鐘楼・梵鐘(国宝) 右・念仏堂(重文) 奥・俊重堂

🔴鐘楼は鎌倉期で梵鐘は天平勝宝4年の鋳造、大晦日のみ一般客も鐘をつけます。念仏堂も鎌倉期で、俊重堂には、重源上人像(国宝を安置し特定の日に公開されます。

観光客の多くは大仏殿まででこのエリアに足を延ばす人は少なく東大寺を満喫するには

時間をもって参拝したい。

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二月堂(国宝
毎年3月の修二会(お水取り)で有名なお堂、江戸期の再建で懸崖造の建物。舞台からの眺めは最高です、絶対秘仏の十一面観音(天平時代)が本尊です。お水取りの参加は

三月1日から14日で予約が必要です、内陣まで入る事ができますが東大寺社務所にて

問い合わせてください。(女性は不可)女性蔑視ではありませんので。近くの四月堂

も併せて参拝してください。ご朱印や本尊 阿弥陀如来・千手観音の他藤原時代の

普賢菩薩騎象像が安置されています。

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法華堂(三月堂・羂索堂)(国宝

東大寺建立以前にあった金鐘寺の遺構とも伝わる、天平初年の本堂と礼堂を見事に

つなぎ異なる時代の建物を一つにした名建築。堂内には不空羂索観音立像(国宝)を

はじめ天平彫刻の宝庫である。また秘仏 執金剛神立像(国宝)は特定の日に公開され

ます。また法華堂の天平像の一部は東大寺ミュージアムに展示されている事があります。そちらも必ず入館して欲しいです。

🔴東大寺は、みどころの宝庫で正倉院戒壇院 依水園・吉城園などの庭園そして

 多くの寺宝などまだまだ紹介しきれないほど充実してます、何度も拝観したいですね

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転害門(北門)(国宝天平時代



   

西 大 寺

住所 奈良市西大寺芝町1-1-5

宗派 真言律宗総本山

拝観 本堂 400円 四王堂 300円 

   愛染堂 1/15~2/4・10/25~11/15 300円 

   聚宝館 1/15~2/4・4/1~5/31・10/25~11/5 300円

   共通券 4ケ所 1,000円 聚宝館を除く 800円

駐車場 500円 専用駐車場

ご朱印 あり

ランク ★★★(3.5)

🔴今回は、愛染堂と聚宝館を合わせた共通券¥1,000円で拝観しました。

 西大寺は、天平神護元年(765)孝謙天皇の勅願により創建されました。

 「金光明最勝王経」に基づき、南都七大寺の一つに数えられるまで発展しました

 鎌倉時代時に、僧 叡尊興正菩薩)が復興するまで荒れ果てていました。

 叡尊は、社会福祉事業にも力を尽くし、戒律などを重んじる名僧です、

 晩年まで西大寺復興に携わりました。西大寺は、その後も兵火などで被害を受け

 現在の堂塔は江戸期の建物です、境内は10000坪ですが当時はその27倍あり

 大寺院の様子をうかがえます。

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正面は愛染堂・右が本堂(重文)・左が東塔跡

🔴西大寺の境内には東塔跡が残っています、大寺院だった面影で少し寂しい感じが

 します。さて本堂(重文)から拝観します、本堂内には多くの仏像を見る事が

 できます。まず本尊 釈迦如来立像(重文)(鎌倉時代です、清凉寺の像を

 模写したもので叡尊の釈迦信仰が伺えます。左手に文殊菩薩騎獅像及び四侍者

 重文)(鎌倉時代右手に丈六佛の弥勒如来坐像(鎌倉時代)他が安置され

 ています。続いて愛染堂へ向かいます、期間限定ですので時期を選びます。

 堂内には、秘伝・愛染明王坐像(重文)黒漆彩色華形大壇(重文)(鎌倉時代

 そして興正菩薩坐像(国宝)(鎌倉時代)を見る事ができます。

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🔴四王堂(観音堂)へ、堂内は薄暗いですが客仏本尊の十一面観音立像(重文

 平安時代は圧巻です。6mの巨象で、1145年に京都白川二条の鳥羽天皇

 勅願寺であった十一面堂院の本尊が60年放置してあったものを叡尊が客仏として

 安置しました。四王堂には四天王像(重文)(室町時代も安置されています。

 銅像3体木造1体です、見どころは邪鬼です。奈良時代創建時のものでユーモラスな

 表情で必見です!最後に聚宝館へ国宝・重文などの寺宝の一部が展示されています

 西大寺は普段から観光客も少ないのでじっくり参拝できる穴場です。

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パンフレットと共通券

常 照 寺

住所 京都市北区鷹峯北鷹峯町1番地

宗派 日蓮宗

拝観 400円

駐車場 無料駐車場

ご朱印 あり

ランク ★★(2.3)

🔴常照寺は、本阿弥光悦が家康より拝領した光悦村の一部です。また日乾上人を

 招じて開創された、鷹峯檀林(学寮)の旧跡でもあります。日蓮宗の学びの場として

 多くの堂塔が建立されました。

 また常照寺と言えば吉野太夫(二代目)(松田徳子)でしょう、天下の名伎

 才色兼備を謳われた人です。日蓮宗に帰依して、私財を投じて吉野門を寄進する。

 数奇な運命に翻弄され恋に得度をつみ戯曲にもなりました。毎年4月の第二日曜日

 吉野太夫花供養が行われます、拝観の折・本堂で映像紹介されます。

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光 悦 寺

場所 京都市北区鷹峯光悦町29

宗派 日蓮宗

拝観 300円

駐車場 無料 ※専用駐車場あり

ご朱印 あり

ランク ★★(2.2)

🔴光悦寺は、元和元年(1615)に徳川家康本阿弥光悦に屋敷として与えた地で

 工芸職人らと共に居を構えました。光悦の死後寺院となり現在に至ります。

 境内には、大正時代の7つの茶室があり光悦の墓もあります。また眺めも良く

 鷹峯連峰を後ろに京都市内も良く見えます。光悦垣も名物です。

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光悦寺の参道・紅葉時期終盤

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光悦垣

正 伝 寺(正傳禅寺)

住所 京都市北区北鎮守菴町72

宗派 臨済宗南禅寺派

拝観 500円

駐車場 無料

ご朱印 あり

ランク ★★★(2.5)

🔴正伝寺は、文永5年(1268)烏丸今出川で創建されましたが、延暦寺の衆徒に

 破壊され、弘安5年(1282)に現在地に移り今に至ります。

 本堂(重文内には、狩野山楽一派の障壁画と天井には伏見城の廊下を移築した

 「血天井」があります。しかし正伝寺と言えば静寂の中にある庭園でしょう。

 小堀遠州作とされる枯山水庭園です、白砂とサツキの刈込で構成されるシンプルな

 借景式庭園です、かのデヴィット・ボウイも愛した庭園をご堪能してください。

 普段は、人もまばらで至福の時を独占できます。おススメです!

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