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法 隆 寺
宗派 聖徳宗総本山
拝観 1,500円(西院・東院)大雄宝院は通常拝観・大雄宝殿は特別拝観のみ。
駐車場 有料(500円)※お土産屋さんで何かを購入すると無料になる所もあります。
ランク ★★★★★(5.0)
🔴世界文化遺産 法隆寺は、世界最古の木造建築で南都七大寺のひとつです。
推古15年(607)聖徳太子と推古天皇が創建しました。天智9年(670)に
焼失しましたが、8世紀初頭には現在の伽藍がほぼ完成しています。
焼失前の伽藍は若草伽藍といい発掘調査で当時の斑鳩宮跡の遺構もでてる事
などから日本書記の史実が実証されました。
その後も戦火にまみえることなく今日まで姿を残している貴重な文化遺産です。
また宝物も多くが残り、初期の我が国の仏教文化が体験できます。
南大門(国宝)室町時代
法隆寺の総門で、永享元年(1438)の再建。
中門(国宝)飛鳥時代
正面が四間二戸と入口が2つあり奥行3間と安定した建築。卍崩しや胴張りなど白鳳
建築が十分楽しめます。左右の金剛力士(重文)は、像高330cm寺伝では
和銅4年(711)制作とあるが多くが後世の補修である。
三経院・西室(国宝)鎌倉時代
🔴僧房西側の遺構で、寛喜3年(1231)の再建。
西円堂(国宝)鎌倉時代
🔴養老2年(718)橘夫人の発願により創建したが、現在の建物は建長2年(1250)の
再建です。八角円堂で基壇が低く夢殿より簡素な造りになってます。堂内には、
薬師如来坐像(国宝)(天平後期)を中心に十二神将(重文)(鎌倉時代)が囲んでいます。薬師如来は像高244cmの脱乾漆の巨像。
🔴木造建築として世界最古の遺構。内部の壁画は、仏教絵画の最高峰と言われる名品
でしたが1949年模写作業中に損失、焼け残った壁画は大雄宝院東側に保存(非公開)
堂内には、飛鳥彫刻を代表する金銅像の釈迦三尊(国宝)が中央に安置されています。推古31年(623)止利仏師の作で、飛鳥仏特有の杏仁形の眼・仰月形の唇(アルカイックスマイル)を備えています。その他 薬師如来(国宝)(飛鳥時代)
四天王像(国宝)(飛鳥時代)・吉祥天・毘沙門天(国宝)(平安時代)阿弥陀三尊
(重文)(鎌倉時代)天蓋(重文)(飛鳥・鎌倉)もみどころです。
🔴五重塔は、日本最古の遺構で初層には、塔本四面塑像が須弥山を中心に93体の
塑像で構成されて物語として釈迦の生涯をあらわしています。
大講堂(国宝)平安時代
🔴正暦元年(990)の再建で、薬師三尊坐像(国宝)平安時代・四天王像(重文)
日光・月光菩薩像(重文)が安置されています。
回廊(国宝)経蔵(国宝)鐘楼(国宝)もみどころです。大講堂の奥には上御堂
(重文)があり内部には釈迦三尊像(国宝)と四天王(重文)が安置されています。
※上御堂は11/1~11/3特別公開されますのでお見逃しなく。
🔴聖霊院は、鎌倉時代に太子信仰の高揚にともない改修された。内部厨子には
聖徳太子像・山背大兄王像・殖栗王像・卒末呂王像・恵慈法師像いずれも
(国宝)(平安時代)が安置してあり、3/22開扉されます。
食堂(国宝)奈良時代
🔴食堂として最古の遺構で内部に塑像の薬師如来像(重文)を安置しています。食堂
前に網封蔵(国宝)平安時代もあり見逃さないように。
🔴食堂を過ぎると大雄宝院を見学しましょう。百済観音・玉虫厨子・夢違観音(国宝)
他多くの文化財を展示してます。大雄宝殿はその他の寺宝を展示していますが春と
秋に特別公開されますのでHP などでチェックしてください。
夢殿(国宝)奈良時代
🔴甍の上にある宝珠が目印の斑鳩の宮跡地に建立された八角円堂で、太子信仰の聖地でもあります。内部には、行信僧都坐像(奈良時代)・道詮律師坐像(平安時代)
救世観音(飛鳥時代)いずれも(国宝)が安置されています。秘仏救世観音は4/11~
5/18・10/22~11/22の期間公開されます。
夢殿を中心とした東院には、伝法堂(国宝)・絵殿・舎利殿・礼堂・回廊(いずれも重文)鐘楼(国宝)などがあります。