滋賀県 湖南三山 長寿寺
滋賀県寺院探訪
阿星山 長壽寺
宗派 天台宗
拝観 600円
駐車場 無料
ランク ★★★(3.8)(5段階)
長寿寺本堂(国宝)平安末期
🔴常楽寺の西寺に対して東寺と呼ばれる長寿寺は、湖南三山の一つで天平年間(729 ~749)に良弁僧正により建立されました。七堂伽藍24ヵ坊からなる大寺で、紫香楽宮の鬼門封じの勅願寺です。由来は、聖武天皇が大仏造立のため遷都した折に、良弁に世継ぎの誕生を祈願し、見事皇女が生まれ、本尊に子安地蔵尊を行基に造らせて天皇が、皇女の長寿を願い長寿寺と名付けた。その後、貞観年間(860頃)に焼失し翌年に再建されました。源頼朝や足利尊氏の祈願所にもなり大いに栄えましたが、織田信長により、総門・三重塔(現在の総見寺にある)移築や時代の流れで現在に至る。
石造多宝塔・鎌倉時代
長寿寺その他の文化財
●春日厨子(国宝)
●弁天堂(重文)文明16年(1484)
●絹本著色十六羅漢像16幀(重文)
※未指定の平安~江戸時代の仏像多数
【長寿寺を訪ねて】
湖南三山の一つ長寿寺は、住職と奥様の手作り満載のフォトスポットです。一番驚くのは、掃除が行き届いてる部分です、境内の隅々まで住職が綺麗にされています。また若い女の子もインスタ映えするように、あちらこちらで飾ってあって微笑ましいです。写真は本坊のひな人形の展示で他にもたくさん楽しめます。お寺自体も見所満載で、本堂の諸仏(本尊地蔵菩薩像は秘仏)もいいですし、本堂の裏手にも仏像が安置されています。また小高い所に丸顔の丈六阿弥陀仏があり、この寺のやさしい雰囲気とも調和しています。是非ご参拝をお勧めします。