滋賀県 湖南三山 常楽寺
滋賀県寺院探訪
阿星山 常楽寺
宗派 天台宗
拝観 600円 ※事前確認をした方が良い
駐車場 無料
ランク ★★★(3.8)(5段階)
🔴湖南三山の一つ常楽寺は、西寺と呼ばれ東寺の長寿寺と同じく「阿星寺五千坊」の
一つで、和銅年間(708~715)に良弁僧正が開いた寺です。紫香楽宮の鬼門
封じの勅願寺として栄えた。しかし延文5年(1360)落雷で焼失し、その後
観慶によりすぐさま再建される。また時代は下り、豊臣秀吉により仁王門が伏見城に
移築され、今度は徳川家康が園城寺(三井寺)に移し、大門(重文)として現在に至
ります。昭和56年の無住の折に、盗難にあい多くの仏像と二十八部衆の3軀が盗ま
れ阿修羅像はその後帰りましたが、残り2軀と諸堂の仏像は今だ帰っていません。
三重塔(国宝)応永7年(1400)
本堂(国宝)延文5年(1360)
●その他の文化財
●二十八部衆(重文)鎌倉時代 ※摩睺羅伽王も昭和56年に盗難
【常楽寺を訪ねて】
善水寺・長寿寺と今回の常楽寺は、何度拝観しても本当に癒される空間です。常楽寺の
注意看板がと言う意見も多いが、住職一人で管理し以前の盗難事件の事もあり許して
あげて欲しいです。国宝建築の優美さ、本堂内の仏像群、特に二十八部衆は三十三間堂
以外ではあまりお目にかかれない仏像です。未指定の仏像も見所満載ですし、とにかく
空いていますから、ゆっくり参拝出来ます。湖東三山もいいですが、負けず劣らず
湖南三山は是非拝観をお勧めします。